介護事務と一般企業の事務職の違いは?

介護事務と一般企業の事務職の違いは? 介護事務
介護事務

一般企業の事務職と介護事務の違い

一般企業の事務職は、営業職の手が回らないところを助けるお仕事。主に一般事務という名前で募集され、女性の場合はOL(オフィスレディ)と呼ばれることもあります。

一方、介護事務は老人ホームなどの介護施設で働く事務員のこと。介護職をサポートするのが仕事です。どちらも事務職ですが、仕事内容や休み、将来性など、さまざまな点が違ってきます。

ここでは、一般企業の事務職と介護事務の違いについて詳しく解説。「事務職」に就こうか迷っている方はぜひ参考にしてみてください。

一般企業の事務職と介護事務の違いは4つ

一般企業の事務職と介護事務の違いは、大きく分けると4つあります。

・仕事の内容
・休み
・向いているタイプ
・将来性


ぞれぞれどのように違うのか、詳しく解説していきます。

一般事務と介護事務は、仕事の内容が違う

一般事務と介護事務の仕事は、デスクワークなのでほとんど変わりません。お客さまからの電話を受けて担当につないだり、請求書をパソコンで作るのが主な仕事です。ただし、微妙に仕事の内容が違ってきます。細かな違いは、主に次の2つです。

・取引相手
・仕事の幅広さ


それぞれ、詳しく見ていきましょう。

一般事務と介護事務の仕事では、取引相手が違う

一般事務と介護事務の仕事では、取引をするお客さまが違います。企業によって変わりますが、一般企業の取引相手は会社員。20代~50代まで、幅広い年代の方と仕事をします。そのため、一般事務員は、さまざまな年代の人と仕事の話をするスキルが必要です。

それに対して介護施設は、施設を利用している高齢者や市役所、他の介護施設を相手に仕事を行います。

一般事務に比べて、介護事務員は、ほぼ決まった相手としか電話することはありません。高齢者からもたくさん電話がかかってくるという点が、一般事務員と介護事務の仕事で大きく違うところと言えるでしょう。

一般事務と介護事務の仕事では、仕事の幅広さが違う

一般事務と介護事務の仕事を比べると、介護事務の方が幅広く仕事を行うことが多くなります。なぜなら、介護事務が勤める介護施設は、一般企業に比べると働く職員が少ないからです。

一般企業の多くは、働く部署が分かれているため、部署のメンバー分担しながら仕事をこなすことができます。しかし、介護施設は基本的に規模が小さいのが特徴。大きな施設であっても、合計で250人ほどしか働いていません。

そのため、介護事務として働く人も少なく、一人当たりの仕事の量が多くなります。入ってすぐに、施設の売り上げ金を計算する、重要な仕事をすることも。

ただし、幅広い仕事をこなすことは、自分自身のスキルを高めることにつながります。一般事務で働いたら2年かかることも、介護事務であれば1年でマスターすることが可能です。自分自身のスキルを伸ばしたいという方は、介護事務を目指すと良いでしょう。

一般企業の事務職と介護事務は、休みが違う

一般事務と介護事務は、休みの日が違います。一般事務は2連休ですが、介護事務はサービス業なので、土日も運営しているところがあります。

一般事務は、基本的にカレンダーと同じ日程で仕事します。そのため、土日祝をお休みにしているところが多いです。

一方、介護事務は施設によって、365日運営しなくてはいけないところがあります。365日運営しなくてはならない施設は、いわゆる「入居型」の施設。高齢者が施設に住んで、生活するところです。入居型の施設は、次のようなものがあります。

・特別養護老人ホーム
・有料老人ホーム
・介護老人保健施設
・グループホーム


以上の施設は、シフト制で仕事を回していくので、平日にお休みになることも。ただし、介護施設の中でも高齢者が昼間に通う「通所型」や、高齢者の家に介護職が訪問する「訪問型」の施設は、土日がお休みのことが多いです。

このように、一般事務と介護事務は休みの日が違います。介護事務も働く施設によって休みが変わってくるので、注意してみておきましょう。

一般企業の事務職と介護事務は、向いているタイプが違う

一般事務と介護事務は、次の2つが違うため向いているタイプが異なります。

・サポートする相手
・サポートするために必要なこと


仕事をする上で、一般事務は自分の会社(商品)について詳しくなる必要がありますが、介護事務は介護業界への情熱が必要になります。

一般企業は、自分の会社の商品を売ることで、お金をもらいます。利益を出すには、より良い商品を開発し、お客さまへ売りにいくことが必要です。一般事務は直接商品を売ることはないので、商品について詳しくなれば、仕事はできます。

一方、介護施設は「介護サービス」を高齢者に提供して、お金をもらいます。より良い介護サービスを提供するには、高齢者をお世話する「介護職」が働きやすい職場を作ることが必要です。そのため、ただ事務員として働きたい人よりも、介護について情熱を持っている人の方が向いています。

ただし、どちらも「事務職」であることは同じ。誰かをサポートするという意味では、一般事務も介護事務も「縁の下の力持ち」タイプといえます。

一般事務と介護事務は、将来性が違う

一般事務に比べると、介護事務の方が将来性はあります。一般事務の仕事に比べると、介護事務の方が専門性の高い仕事になるからです。

一般事務の仕事は、デスクワークを覚えると他の企業でもすぐに働くことができます。多くの人ができる仕事なので、需要が少なく、将来性も小さくなるのが現実。将来性のある一般事務になりたいのなら、語学力や法律の知識など、難しいスキルを身につける必要があるでしょう。

一方、介護事務はデスクワークに加えて、「介護保険制度」や「介護報酬請求」について理解しておかないと、仕事ができません。そのため、介護業界についてよく知っているという「専門性」は、事務職の中で非常に強い武器になります。

また、高齢化社会が進んでいるので、介護施設の需要が上がると同時に、介護事務の需要も上がっていく見込みです。

このように将来性の観点から見ると、介護事務の方が将来性はあると言えるでしょう。

まとめ

一般事務も介護事務も、人をサポートする事務職です。

サポートする相手は違うものの、どちらの仕事も「縁の下の力持ち」タイプが向いています。ただし、一般事務に比べると介護事務の方が、将来性のある仕事です。

介護業界は発展途上なので、特別な資格がなくても働くこともできます。しかし、徐々に人気が出てきているので、介護業界について知っておく方がライバルに差がつけられます。

仕事を始める前に、「介護保険制度」や「介護報酬請求」について学んでおくと良いでしょう。ネットで講座を受けることもできるので、まずは気軽に勉強してみてくださいね。

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