これから医療事務の求人を探す方は、医療事務の求人にはどういった特徴があるのか気になっているのではないでしょうか?
ここでは正社員やパートなどの勤務形態による違いから「無資格・未経験可」の求人の実態、その他医療事務の求人の特徴を実際の求人をもとに解説していきます。
医療事務の求人はどれくらい?
医療事務の正社員の求人は、大手求人サイトIndeedにおよそ2万件掲載されています。これは調剤事務がおよそ5000件、介護事務がおよそ500件であることを考えるとかなり多いといえるでしょう。
医療事務の仕事は派遣やパートといった働き方もできますので、そういった働き方も視野に入れるとさらに選択肢が広がります。
また、勤務先も総合病院や大学病院などの大きな病院から、クリニック、診療所、訪問医療まで豊富な選択肢があるのも魅力的ですね。
正社員の求人の特徴
こちらは、東京都にあるとあるクリニックの求人です。こちらを参考にしつつ、正社員の求人の特徴について解説していきます。
雇用形態 | 正社員 |
仕事内容 | 医療事務・受付・診療補助 診療請求業務 来院された方の受付、電話対応、会計、問診、外来補助、検査補助、簡単な院内清掃、PC操作など ※未経験者歓迎 |
勤務時間・曜日 | 【平日】8:40~13:00 14:40~18:20 【土曜日】8:40~13:40 |
休暇・休日 | 週休2日 水曜・日曜・祝日、夏季休暇、年末年始休暇 |
給与 | ・月給210,000円~260,000円 ・時間外勤務手当別途 ・賞与(年2回、入職日から6か月以降) |
待遇・福利厚生 | ・交通費上限15,000円 ・雇用保険・労災保険 ・制服貸与 ・昇給あり(業績連動) |
正社員の平均月給は約24万円
正社員として医療事務で働く場合の月収は15~25万円が相場で、平均して24万円ほど。手取りに直すと、平均約18万円ほどということになります。
これは、一般事務と比べてもあまり高い給料とは言えません。
ただ、正社員の場合は賞与(ボーナス)が出るケースが多いです。ボーナスは月収の2~4ヶ月分を夏と冬の2回に分けて支給されるのが一般的です。
しかし、病院の経営状況によっては支給されない場合もありますので、求人や面接でボーナスの有無についてはしっかりと確認しておくようにしましょう。
勤務時間、休日は病院に合わせる
正社員の場合、勤務時間や休暇は病院のスケジュールに合わせる必要があります。
例えば求人例のクリニックの場合、病院の定休日である水・日が休日となります。もちろん、有給を取ることも可能ですが、医療事務の現場は少人数で回している病院が多いため、なかなか連休を取ることは難しいといえるでしょう。
福利厚生がしっかりしている
正社員は雇用保険や労災保険などの福利厚生がしっかりしているため、安心して長く働くことができます。
総合病院や大学病院などの大きな病院ではさらに、産休・育休やかかった医療費を給与に還元してくれる「医療費還元制度」など、福利厚生が充実している病院もあります。
こちらも勤務先によって異なりますので、事前にしっかりと求人票をチェックしましょう。
パートの求人の特徴
こちらは、東京都にあるとあるクリニックの求人です。こちらを参考にしつつ、パートの求人の特徴について解説していきます。
雇用形態 | アルバイト・パート |
仕事内容 | クリニックの受付業務 電話対応 電子カルテ対応 |
勤務時間・曜日 | 月曜から金曜日9:30~21:00 のうち6時間程度 シフト制 週2・3日からOK ※勤務時間に関しては柔軟に相談させていただきます |
休暇・休日 | 祝日休み |
給与 | 1,300円 (時給) (試用期間3ヶ月1200円) |
待遇・福利厚生 | ・交通費上限20,000円 ・制服貸与 |
パートは平均時給900〜1,200円
パート・アルバイトとして医療事務で働く場合は時給制で、平均時給900〜1,200円です。派遣の場合はもう少し高いようです。
これは、一般的なパート・アルバイトの時給と比べるとやや高いといえるでしょう。
ただ、パート・アルバイトの場合はボーナスはありませんので、その点は覚えておきましょう。
ライフスタイルに合わせて働ける
パート・アルバイトの場合、勤務先が提示している曜日・時間内であれば、「午前中だけ」「週2・3日」など自分のライフスタイルに合わせてシフトを組むことができます。
そのため、子育て中の主婦の方や副業として医療事務の仕事をしたい方などにおすすめの働き方です。
雇用保険はパートでももらえる
パート・アルバイトで働く場合でも、週20時間以上働く場合は、雇用保険に加入することができます。
例えば週3日・1日6時間だと週18時間なので入れませんが、週4日入れば週24時間なので加入することができますね。
その他有給などについても、働き方によっては取得できますので、勤務先とよく話し合いましょう。
産休・育休などについては取得できないと思っておいた方がよいでしょう。
未経験の求人の特徴
こちらは、東京都にある「未経験可」のクリニックの求人です。こちらを参考にしつつ、医療事務未経験の求人の特徴について解説していきます。
雇用形態 | 正社員 |
仕事内容 | 受付対応全般 電話対応 会計 |
勤務時間・曜日 | フルタイム 1、月~金 08:30~17:00 休憩60分 2、土曜 08:30~12:00 休憩なし 週5日~6日 |
休暇・休日 | 日曜、祝日 |
給与 | 月給180,000円〜220,000円 |
待遇・福利厚生 | 各種保険完備(健康保険,厚生年金,雇用保険,労災保険) 交通費全額 有給休暇10日(就業後6か月経過後付与) 昇給・賞与 退職金制度 |
必要な経験等 | 医療事務資格があれば未経験OK! |
最初は専門知識のいらない業務から
医療事務の重要な仕事の一つといえば「診療請求(レセプト)業務」です。実際、正社員の求人例では「仕事内容」に診療請求業務と記されています。
しかし、未経験の求人例には同じ正社員でも「受付対応全般、電話対応、会計」と専門知識のいらない業務のみが記されています。
このように、未経験から始める場合は簡単な業務から始めていき、少しずつ慣れていく必要があります。
レセプトは病院の収入の大部分を担う重要な仕事です。未経験の場合は任せる病院側も、業務をするスタッフ側もストレスを感じることでしょう。こうして簡単な作業から慣れていくことができる環境は両方にとってプラスであるといえるでしょう。
資格があるほうが有利!
「必要な経験等」の欄にある通り、未経験可で募集している求人は「医療事務の資格を持っている」ことを条件にしているものが目立ちます。
また、医療事務は人気があり、求人倍率の高い仕事です。そのため、例え「無資格・未経験でも可」な求人があったとしても、その求人へ経験者や資格保有者も応募するため、結果まったくの未経験者は採用されづらくなってしまいます。
いまから医療事務の仕事に就こうと考えている方は、まずは資格取得を目指してみましょう。
勉強を進めていくなかで医療事務の知識も身に付き、実際の現場に出た際もスムーズに業務を行うことができるようになるはずです。
医療事務の資格がたくさんあってどれを取ればいいかわからないという方は、『医療事務資格は何を取ればいいの?採用面や難易度など様々な観点からおすすめの医療事務資格をご紹介!』のページを参考にしてみてください。
その他、医療事務の求人の特徴
学歴関係なく働くことができる
医療事務の仕事に就くために学歴は必要ありません。実際、医療事務の求人のほとんどは、学歴の条件を設けていません。
給与の面でも、新卒採用の場合には高卒と大学卒では多少の差がありますが、長く勤めて昇給していくうちに、その差はほぼなくなります。
年齢の制限がない
医療事務の求人で年齢制限を設けているものはほとんどありませんでした。
そのため、子育てが落ち着いた主婦の方などが新しく挑戦しやすいといった点でも人気の職業なのかもしれません。
勤務先が、正社員としてキャリア形成を図る人材を探している場合は「40歳以下」などの制限がある求人もあります。
地域による給料の差が大きい
医療事務の給料は、大都市圏のほうが高く、地方では低いという特徴があります。
例えば一番給料の高い関東は平均年収約300万円であるのに対し、一番低い東北では約245万円と、約50万円の差があります。
これは、地方の人口減少などが原因で地方の病院がもうかっておらず、人件費に還元できていないためと考えられています。
地方で働きながら収入をアップしたいと考えている方は、資格を取得してキャリアアップや資格手当を狙うのも一つの手です。
まとめ
正社員の求人の月収は平均して24万円です。ボーナスがあり福利厚生もしっかりしているものが多いです。ただ、勤務日数や時間は勤務先に合わせる必要があります。
パート・アルバイトの求人に見る給料は平均時給900〜1,200円ほどです。ライフスタイルに合わせた働き方ができるのが特徴ですが、ボーナスや福利厚生が受けられない点はデメリットです。雇用保険や有給については勤務先と相談しましょう。
「未経験可」の求人については資格保有者を条件としている場合が多くあります。まったくの未経験から始める方はまず、資格取得を目指してみましょう。未経験の場合、はじめは受付・会計など、専門性の低い業務を任されることが多いようです。
医療事務の求人にはその他にも、学歴・年齢関係なく働ける、給料の地域差が大きいなどの特徴があります。
医療事務講座の比較に役立つ!無料パンフレット
本サイト「メディクラ」では、医療事務の資格講座のパンフレットを無料で申込むことができます。
講座選びで気になるポイント
「1番安い講座はどれか?」
「自分の希望条件に合う講座はどれか?」
を一括で比較できるので、講座選びの参考にお役立て下さい。パンフレットを読んで具体的なイメージを掴み、モチベーションもアップさせちゃいましょう!
下記のリンクより、通信講座またはお住いの都道府県を選択してパンフレット送付をお申し込み頂けます。