未経験の主婦が、介護事務で働くには
介護事務は未経験でもすぐに働くことができます。「出産前は別の仕事をしていたけれど、現在は子育てをしながら介護事務で活躍しています」という主婦も少なくありません。
ここでは、未経験でもすぐに採用されるために必要なスキルを紹介。その他、介護事務として求められる人物像や、介護事務の仕事内容についても説明します。
未経験で、介護事務として働くために必要な知識
介護事務は、介護の資格や事務職の経験がなくても、採用されやすい職種です。
しかし、事前に介護の勉強をしておくと、働くときや採用面接のときに有利です。未経験で働きたいという人はとくに、次の3つを身につけておくと良いでしょう。
介護保険制度の仕組み
介護保険制度とは、介護を必要とする高齢者を「社会全体で支えていこう」という制度です。
この制度を利用すると、介護サービス料金の8割~9割は国が支払ってくれます。残りは利用した本人が支払います。介護保険制度の仕組みを知っておくと、介護事務の仕事に役に立ちます。
「介護報酬請求」業務の流れ
介護施設は、高齢者に介護サービスを提供して、国と本人から利用料金を請求します。この請求業務のことを介護報酬請求と呼びます。
介護報酬請求は、介護事務にとって一番大切な仕事。仕事の流れを分かっておくことで、スムーズに仕事ができるようになります。
パソコンスキル
介護事務の仕事は、ほとんどデスクワークなので、パソコンの扱いに慣れているとよいでしょう。
メインの仕事である介護報酬請求は、専用のソフトを使うため入ってから教えてもらっても問題ありません。しかしその他にも、社内文書や収益表をまとめる仕事もあります。ワードやエクセルをひととおり扱えるとすぐに活躍できます。
ではなぜ、3つの知識を学んでおくといいのか?
基本的に、介護事務は未経験でも大丈夫です。しかし、これらを身につけておくと、就職活動で有利なだけでなく、仕事にも役立ちます。
ここからは、なぜこれら3つの知識を身につけておくべきなのか、具体的な仕事内容について見てきましょう。
介護事務の仕事内容
介護事務は、施設の事務所で仕事をします。事務所内で、介護職をサポートするために、さまざまな業務を手がけています。
介護報酬の請求
介護報酬請求は、介護事務のメインの仕事です。
定められた期限までに、国と利用者に請求書を提出しなければなりません。なぜなら、期限に間に合わないと、施設は収益を得られないからです。また、計算を間違えないように注意する必要があります。
利用者は一人ひとり、サービスの内容や支払える限度額が違います。介護報酬請求を間違いなくするためには、介護保険制度をよく理解しておくのが大切です。
電話対応
事務所にかかってきた電話は、介護事務がとります。市役所や業者、利用者の家族など一般の人からもかかってきます。自分以外の担当宛ての電話であれば、要件を聞き取り、適切な人へつなぎましょう。
請求書については、介護事務が担当です。「請求書の見方が分からないので、説明してください」など、説明を要求されることが頻繁にあります。
この際、専門用語を覚えておくと、受け答えが楽です。ただし、一般の人は専門用語が分からないこともあります。そのため、専門知識をよく理解して分かりやすく伝えるのが重要です。
お知らせや、会議の資料づくり
施設に貼るお知らせや、社内文書の作成も介護事務の仕事です。また、会議に必要な資料づくりを任されることがあります。
お知らせは「○月○日、職員交流イベントを行います。ぜひ来てください。」という宣伝や、「提出物を早く提出してください」など注意を促すものが中心です。会議の資料は、ミーティングの内容をまとめたり、1ヶ月分の介護報酬の収益を表にするくらいです。
お知らせや会議資料は、必要な内容を指定されるので、その通りに作るだけ。難しい作業ではありません。
以上の3つが、介護事務の基本的な仕事です。どれも介護事務にとって、大切な仕事。介護保険の知識やパソコンのスキルがあるのとないのでは、仕事のスピードが大きく変わります。
しかし、スキルがなくとも、介護事務に採用された人がいるのも事実。それはどのような人なのでしょうか。次から説明していきます。
求められる人材
介護保険の知識やパソコンについて知らなくても、実際に介護事務として採用され、活躍している人はたくさんいます。
その人たちは、施設が求めている長所を持っているのです。それでは、施設はいったいどのような人材を求めているのでしょうか。
明るく、人と話すのが好きな人
介護事務は、電話で業者や利用者の家族と話すだけでなく、職員とも話すことが多い仕事。相手と話をしたときに、安心させることのできる人材が求められます。人と話すことが好きな人には、うってつけの仕事でしょう。
てきぱきと仕事ができる人
メインの仕事である介護報酬請求は、行政に関わるもの。期限を守って提出しないと、施設に収益が入ってきません。一気に仕事を終わらせるのではなく、コツコツとミスなく仕事をすることが得意な人は、重宝されます。
未経験でも、学ぶ姿勢がある人
介護保険の制度は新しく、詳しく知っている人が少ない現状です。もちろん、働き出してから上司に教えてもらっても問題はありません。しかし受け身になるのではなく、自分から学びにいく姿勢の人は、採用する側にも魅力的に見られます。
介護事務に求められる人材は、このような資質がある人たちです。ただし、施設によって掲げる理念が違うため、求める人物像は違います。細かい部分は、施設のホームページを見て確認しておきましょう。
まとめ
未経験の主婦が、介護事務として働くためのスキルと求められる人材について説明しました。
介護事務は未経験でも、採用される仕事。子どもを育てながら、介護事務として働いている主婦はたくさんいます。未経験で介護事務に就きたい人は、とくに介護保険の知識を身につけておくと良いでしょう。
介護業界は発展途上の業界。介護保険制度について詳しい人は少ないのです。そんな中で、ライバルと差をつけるには、知識があるかないか。この1点につきます。
知識を知っておくだけで、メインの仕事をすぐに任せてもらえます。そのため、職場の人からの信頼を早く得られるのです。
「自分の力だけだと不安だ」という方は、介護保険制度についての講座を受けると良いでしょう。分かりにくい問題が整理されていて、理解しやすくなるのでおすすめです。
ぜひ介護事務として活躍し、子育てとお仕事を両立させてくださいね。
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